シャトー ラグランジュ
メドック格付け第三級。シャトー・ラグランジュはサン・ジュリアン村に位置する格付け第三級シャトー。 中世の時代からの歴史があり、当時は「ラグランジュ・モンテイユの高貴な館」と呼ばれ、一部はボルドー聖堂騎士団の領地でもありました。そして19世紀には、当時のルイ・フィリップ朝で権力を握っていたデュシャテル伯爵が所有者になり、シャトーの名声を栄光の頂点にまで引き上げました。
親密感と美徳、抜群の安堵感を備えたワインを生む恵まれた地。
サン・ジュリアンは、メドックの中央に位置し、クラシックなボルドースタイルに魅せられるタルボやレオヴィル3兄弟の格付けシャトーはじめ、シャトーとシャトーが隣合うこじんまりとした村です。 ジロンド河沿岸に向かってなだらかに傾斜した地形と砂利質土壌のおかげで水はけがよく、また広々とした平地のため、どのシャトーも日当たり、風通しとも良好。またヴィンテージの影響を受けづらい環境でもあり、こういった恵まれた条件が親密感と美徳、抜群の安堵感を与えてくれるワインと言われる所以です。
栽培
作付面積は117haで、その内赤用品種が113haとなります。二つのなだらかな丘陵が広がる、沖積層の砂礫質土壌で、表土は珪土・砂利質、その下は粘土・石灰岩質の土壌です。リュット・レゾネを実践し、2005年にテラ・ヴィラティスの認証を取得しています。また畑の間には草を生やすことにより草が水分を吸って余計な水分を自然と減らすことができるようにするなど、自然との共生を目指したワイン造りに転換しています。
1haあたり7,500から8,500株という植樹密度。3本の針金を張ったメドック仕立てで、多くの日照量を得るために添え木をして枝を広げます。畑は105区画に区分され、区画毎に成熟度を管理し、手摘みで収穫、選果台で選果が行われています。
レ・フィエフ・ド・ラグランジュは、1983年からリリースしているシャトー・ラグランジュのセカンドラベルです。主に若木からのブドウから造られますが、このフィエフは、平均でも20~30年の樹齢の樹からのブドウを使用し、これはセカンドとしては、非常に高い樹齢のものだと言います。
「フィエフ」とは「領土」の意でまさに、シャトー・ラグランジュの領土で造られた高品質なワインです。